ドライバーの疑問を解消するQ&A


【Q2.整備事業場と車検代行業者との違いは?】

A.
最近、車検代行業者を整備事業場と勘違いして、思わぬトラブルに発展したというケースがあります。車検代行業者とは、ユーザーの皆さんに代わって国の検査場で車検を受ける業者のことをいいますが、車検代行業者は整備事業場ではありませんので、一般に車検の際にクルマの整備を実施することはありません。ですから、車検に合格しても、その後に不具合が発生するケースがあります。平成9・10年に、ユーザー車検合格後に何らかのトラブルが発生して整備事業場に入庫したクルマを調査した結果、1ヶ月以内に入庫したケースが30%、その半数近くがブレーキ関係の不具合となっており、整備費用は2〜4万円が約3割、10万円以上というのも約5%ありました。これに対して整備事業場は、国から認証を受けた事業場ですから、ユーザーの皆さんから車検の依頼を受けた場合は、クルマの状態を点検し、点検の結果、必要となった整備を実施し、安全面、公害防止面を十分に確認したうえで車検を受けるという違いがあります。ユーザーにクルマの「保守管理責任」があるという観点からも、きちんと点検・整備を実施してから車検を受けることが望ましいことは当然です。なお、整備事業場では、定期点検を実施したクルマには、整備保証をしておりますので安心してクルマを使用できます。